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バーニアダイヤルとの思い出
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新美さんの年賀状

新美精器の先代社長の新美さんから毎年頂いていた年賀状は、墨書が好きでおられたので、賀状にもその趣向が奥床しくあらわれていました。頂いた年賀状はすべて「はがきアルバム」に入れて大切に保管しております。心のこもった手書き年賀状は今の時代にはとても貴重な日本文化の一端といえます。人望や人柄さえもが温かく見え隠れする貴重なお宝ともいえるでしょう。メールに追われる日々のなか、LINEやチャットも無かった遠い昔のことがいろいろと偲ばれます。

ところで、バーニアダイヤルがネット通販でよく売れているようですが、製造メーカー名を正しく表記できていないショップのなんと多いことか、とても残念に思います。正しくは新美精器さんです。当店では25年も売らせてもらっていますが、先代の新美さんが電話でよく強調されてお話しされていたのは、製造するにあたって「カン」が最も大事だとおっしゃっておられたことです。月に500個位しか製造できない手作り製品のため、その稀少価値は絶品といえます。

海外で模倣品をいくら作っても、日本のわが社で製造したものとは雲泥の差がある、と自負もされておられました。実際にその海外品をいろいろと入手して分析もされたようです。技術の高度な先にあるものが「カン」だとおっしゃった所以は、どうやら常人では計り知れない深遠なもののようです。それが何であるかはこの場では言えませんが、新美さんの〇〇にひそんでいたかと私は思っています。漢字二文字で想像してみてください。


(2022/03/23)


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制作・著作 フルカワエレクトロン