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Underworld:Blood Wars

驚愕のサウンド・クオリティー



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音質は俳優に(なび)

ケイト・ベッキンセールという名前だけで身震いがするほどの魅力に憑りつかれてしまう俳優の存在感は、映画を観る側のみならず、その映画を製作しようとする監督・脚本・原案者および製作に関わるスタッフ陣たちの熱い息吹をも含んだ熱情の結晶を生み、それら舞台裏の布陣をすべて動かしてしまうほど夢中にしてくれるファンタジー作品を成して一体化するようだ。とりわけ「アンダーワールド」シリーズにおいては、“ビギンズ”は別として不動の存在感を放つ。9頭身のプロポーションを持つアクション俳優ケイト・ベッキンセールの存在感に比例して、映画のサウンド・クオリティーは並みの映画とは一線を画し、桁違いの音質を提供してくれる。「アンダーワールド」シリーズは物語や映像だけで満足してはダメであろう。秘められた音質は存分にホームシアターで堪能し、その世界観が一層の迫力を与えてくれる。その音域たるや神がかった繊細感を表す超重低音の澄みきった低域から暗闇に軋む高域まで圧倒される無二の領域を放つ。VFXを駆使したライカン族とヴァンパイヤ族との死闘のなかで、普通には聴こえない降る雪の音だったり、金属音や弾丸の音一つひとつが鳴り響きながら空間を切り裂く反響音、風を切って擦過してゆく自然な音の粒立ちは、まるで死と破滅へ向かうポール・ヴェルレーヌの詩を詠んでいるかのようだった。“ブラッド・ウォーズ”BDジャケットの「世紀を超えた種族の戦い、史上最強の敵が処刑人・セリーンを襲う」と題したフレーズの下には、「もう誰も失いたくない」と赤い文字で綴られている。そんな音響を構成する音声は、オリジナル英語・日本語吹替いずれもDTS-HD Master Audio 5.1chサラウンドとなっており、このシステムがわが家のオーディオ・ホームシアターには実に心地よくマッチする。映画館以上に美しく臨場しているかのようだ。ケイト・ベッキンセールが今にも大画面から現われて来そうな迫力となる。最高のサウンド作りは最高の俳優にも媚びてしまうのか。音質は俳優にも靡くようだ。




(2021/06/18)
文・ 古川卓也


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制作・著作 フルカワエレクトロン

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