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映像とオーディオ | |||
映画『ジェイソン・ボーン』 2016年10月7日全国劇場公開 ジェイソン・ボーンが帰ってきた。ボーン・シリーズ第5作目が出来上がっていたとは露知らず、つい最近になって知った。CSのムービープラスで映画公開の宣伝で初めて知った。しかも日本ではこの秋、2016年10月7日(金)に全国ロードショーとのことで、早速市内のシネコン映画館まで足を運び、薄いチラシの宣伝パンフレットを持って帰った。えっ、いつから出てたんだろうと、じっと眼を凝らし続けた。ほんとにマット・デイモンの顔が印刷されてるではないか。いやいや、これは大変なことになったと思いつ、えっ、やっぱり生きてたことに脚本が仕上がっていたんだ、とあらためて感銘した。まだ第5作『ジェイソン・ボーン』を観てもいないのに、感動してしまった。まだ観てもいないのに感動するのもおかしなことと思われるかもしれないが、第1作目から第4作目までを観て来た人には、きっと理解してもらえるだろう。なにせ第4作目『ボーン・レガシー』にはマット・デイモンことジェイソン・ボーンが不在のなかで映画は出来上がっていたのだから、この違和感には誰もが共有してた気持ちのはずだからである。ジェレミー・レナー演じるアーロン・クロス役が主演となって出来上がった映画で大変な醍醐味ある作品に仕上げられていたわけだが、これはすなわちジェイソン・ボーンが死んだことによる主人公の代役とでもいうべきなのか、物語の原作から逸脱した新たな脚本へと導かれざるを得なかった映画製作上の一身上の都合のようなものによって生まれた産物と言っては語弊があるが、まあ、こういうことも起こりうる化学反応の映画作品としてわれわれは楽しませてもらった、というところだろう。 ボーン・シリーズはすべてロバート・ラドラム原作で、映画『ボーン・レガシー』(2012)は監督・脚本・原案をトニー・ギルロイがつとめているものの、今回の映画『ジェイソン・ボーン』(2016)では第2作『ボーン・スプレマシー』(2004)と第3作『ボーン・アルティメイタム』(2007)で監督をつとめたポール・グリーングラス監督が脚本・製作にも携わってマット・デイモンと再びタッグを組んで復活しているところに、本来のジェイソン・ボーンが9年ぶりに出現した意味もありそうだ。まさにボーン・アイデンティティーとなって、今回の宣伝文句「新章・始動」というわけだ。そして「取り戻した記憶すべてが覆された時、新たな戦いが始まる」ことになるようである。さて、となりの美女は今最も旬なアリシア・ヴィキャンデル。当こちらの「映像とオーディオ」でも紹介した映画『エクス・マキナ』(2015)のアンドロイド役で新進女優として只今ブレーク中だ。さらに、『エクス・マキナ』がついにブルーレイとして登場する。この秋11月18日(金)にリリースされる。映画ではDTS:Xサウンド仕様だったのに、ブルーレイでは5.1chのDTS-HDマスターオーディオとのこと。う~ん、もったいない。でも映画を観ることができなかった私としては、ブルーレイで充分満足だ。発売日がとても楽しみである。公式サイトへは下の『エクス・マキナ』画像をクリックしてね。『ジェイソン・ボーン』も画像クリックで公式サイトへレッツ・ゴーだよ~ん。『エクス・マキナ』は地方の宇部にはやって来なかったけど、『ジェイソン・ボーン』はわが田舎町にもやって来るので超うれしい。長生きはするもんだねえ。これからもささやかな幸せが次々にやってくるだろうか。最近では『オデッセイ』(2015)が映画館で鑑賞した最後だったかもしれない。 (2016/09/26) |
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映画『X-ミッション』 (2015米 114分) (原題:Point Break) ブルーレイを鑑賞 ノーCG超絶リアルアクション映画として評判の高い『X-ミッション』をレンタルで借りて観た。ブルーレイも珍しくずらりとたくさん並んでいたので、これは期待ができると思った。映画としてと言うよりも、さまざまなトップアスリートが俳優に代わって危険極まりないスタントをするので興味深かった。物語よりも世界各地の秘境のような大自然を相手に格闘してゆくシーンに注視していった。吸い込まれそうな大自然というよりも、これが地球原始の姿のままに今も残っているのが不思議なくらいで、神秘的でダイナミズムを与えてくれるのは、やはり超絶アクションを披露してくれるスタント陣の力といえるだろう。人間ワザとは思えないような過激でメチャクチャな場面に何度も遭遇してゆくが、これを無理矢理、映画の枠に格納しようとすること自体が無謀な気もする。ホンマかいなと思わせるシーンが随所に出現してくるが、スタントや俳優が実際に死んではならないので、最低限のCGアートとVFXが仕掛けられてはいるようだ。ビジュアル・エフェクトに勝る膨大なカメラワークの配置がまた頗る素晴らしい。カメラオペレーターからドローン・カメラのデジコプターパイロットに至るまで、ありとあらゆるスケール感でロケを進行してゆく撮影作業は難関をかなり窮めたのではなかろうか。たくさんのアスリートを多用するばかりではなく、本来ストーリーを作っている俳優のギリギリまでのカットシーンも大変だったと思える。俳優たちの肉体もそれを物語っている。エキストラを含めた撮影クルーの集団は、半端な数ではあるまい。極限を取り囲むシーンの背後には、大勢のスタッフが絡んでいたに違いない。画面には見えないが、正気の沙汰でないことだけは判る。こうまで映画作りのために関わる監督が何者なのかは、『ワイルド・スピード』シリーズの撮影監督でもあるエリクソン・コアが請け負っているところに、この映画の醍醐味が味わえるというものだろう。まさに納得だ。 (2016/09/05) |
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映画『ザ・ブリザード』 (2016米 118分) (原題:The Finest Hours)ブルーレイを鑑賞 ディズニー映画であることに注目をした。映画会社のイメージは決して裏切らない製作をして来るので、ここぞとばかりに楽しみにして鑑賞してみた。映画終了のエンディングで、やっぱりドルビー・アトモスだったことに納得。最初に日本語吹替で鑑賞していったのだが、音響効果と吹替の声優たちの違和感や翻訳の受け止め方が少し気になったので、再度、字幕でも鑑賞していったわけだが、通常なら英語での字幕しか鑑賞しないのだけれども、同じディズニー映画『アナと雪の女王』で日本語吹替と英語・字幕ではこんなにも違うのかと体験してしまったので、ここは大事な楽しみ方だと思って、2回ほど『ザ・ブリザード』は鑑賞したわけである。BDの英語・字幕はDTS-HDマスターオーディオ7.1chで、日本語吹替ではDTS-HDマスターオーディオ5.1chでの収録にされている。その違いは顕著に現われていた。ホームシアター専用のAVアンプなら両方どちらでも鑑賞・堪能できると思うのだが、私の映画鑑賞はなにせ26年前のアナログ・オーディオアンプで鑑賞しようというのだから、現代人には堅物もしくは骨董品にしか思えないかもしれない。 (2016/07/15) |
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『エクス・マキナ』 ついに解禁! えっ、これって禁断の映画? 2015年製作イギリス映画『エクス・マキナ』 人工知能ロボットのちょっと恐いSFスリラー映画。日本でも今年6月11日についに公開! 待望のユニバーサル映画が日本にも上陸。そんでもってストーリーはともかく、 これがこれが世界初のDTS:X音響仕様で、いずれ日本語字幕入りBD発売予定のはず・・・。 しかも映像は4K撮影で行われたとか。本年度第88回アカデミー賞視覚効果賞受賞! この受賞の影響はやっぱ大きいでんなあ。 |
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映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 (原題:MADMAX FURY ROAD)を絶賛する! 究極の音響ビジュア 映像は壮大なる大陸ロケ ハチャメチャ車列軍団特別装備のエンジン全開 破滅か希望か 2016年米2月28日第88回アカデミー賞授賞式で、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(原題:MADMAX FURY ROAD)が、音響編集賞、録音賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞、編集賞、の最多6部門を受賞した。これぞ映画らしい映画といえる。映像を楽しみ、サウンドを堪能しながら、壮大なる娯楽映画の醍醐味を味わう。この映画は、われわれ観客をいったいどこへ引率誘導しようというのか。果てしないリアルな劇場空間の迷路へ誘い込み、息を呑むようなスリルと叛逆のセオリーへと導いてゆく傑作、そして破壊への芸術的オマージュは、見事なまでにカメラワークのなかで観客をも巻き込み、ドラスティックなサウンドの持続と砂漠を激走してゆく車両軍団追跡のシナリオは、もはや俳優が俳優であったことをすっかり忘れさせてしまう緊迫の連続と共に、映画であったことさえ陶酔させてしまう荒々しい大作だった。スタント無しでは俳優が死んでしまいそうな空中体当たりシーンの闘いは肝を潰す描写の連続で、核戦争後の破壊された大地を彷彿とさせるには充分すぎる荒野となっていた。 (2016/03/04) |
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SEQUELⅡ 立方体音域の原理をさぐる
およそ38年前に買い揃えたオーディオシステムの愛機は、壊れるべきして壊れていった安価なオーディオ機器類だった。生き残ったのはダイヤトーンのスピーカーDS-35B
MKⅡ(6Ω 35Hz~20KHz)くらいなものだった。青春時代の形見といったところか。それから10年余りが過ぎて、同じ音楽を聴くにしても、いい音で聴きたいと思い、新境地からシステムにもいろいろこだわりが出て、マーティン・ローガンのスピーカーとの出会いから買うことになり、耳を傾けるようになった。使用ケーブルも安価なものから徐々にグレードアップしていった。スピーカーケーブルを変えると、驚くほど音域が広がり、実に楽しくなって来た。電源ケーブルにもこだわるようになって、分相応のテーブルタップも加工していった。その手作りの電源コードは今でも使用している。ハイエンドスピーカーを聴くことで、アンプもCDプレーヤーもブルーレイレコーダーにもこだわりが伴っていった。
(2015/11/04) |
制作・著作 フルカワエレクトロン |